加齢黄斑変性(AMD)

加齢黄斑変性は病状が改善しません!

加齢黄斑変性を治す治療法は今のところありません。現在行なわれている治療は、症状の悪化を食い止めるためのものです。ですから、加齢黄斑変性では「早期発見」による「早期治療」が大切になります。当クリニックでは、遺伝子を調べて加齢黄斑変性になるリスクを調べて、罹患リスクの高い方は定期的な検査をおすすめしています。

発病リスクを調べる遺伝子検査

遺伝子を調べる手順はとても簡単で、わずかな唾液から遺伝子を採り出して専用の機器で調べるだけです。
遺伝子検査方法
1~2週間後に検査結果をご報告します。

加齢黄斑変性の出現リスクを知って、今から予防しましょう!

予防1 ・・・「タバコを止める」
喫煙している人は、していない人に比べて加齢黄斑変性になる危険性が高いことが分かっています。
予防2・・・「サプリメントなどの栄養素補給」
ルテイン、ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、亜鉛などは、加齢黄斑変性の発症を抑えることが分かっています。
予防3 ・・・「食生活に気をつける」
緑黄色野菜は上記栄養素と同様に加齢黄斑変性の発症を抑えると考えられています。肉中心の食事よりも、魚中心の食事のほうが良いようです。

加齢黄斑変性の発病リスク判定について

加齢黄斑変性を診断するためには視力検査に始まって、網膜の状態を調べる眼底検査、眼底の血管異常を調べる造影検査などがあります。ですが、これらの検査を受ける際にはすでに何らかの視力異常の自覚症状が現れていて眼科を受診されていますので、この時には手遅れの状態にまで病気が進行していることは稀ではありません。きれいな視界をいつまでも保つためには、普段からの予防が大切になります。ご自分の遺伝子を調べて、将来この病気になる可能性があるのかどうかを早い段階で把握しておくことは、予防への第一歩となります。
 
加齢黄斑変性では「ARMS2」という遺伝子が関係していることが分かってきました。この遺伝子がどういう状態であるのかを調べる(解析する)ことで、病気になるリスクを評価することができます。ARMS2遺伝子には3種類の遺伝子型があり、正常ホモ接合体(GG型)、ヘテロ接合体(GT型)、変異型ホモ接合体(TT型)が知られています。

  • GG型 ・・・加齢黄斑変性になりにくい
  • GT型 ・・・加齢黄斑変性にややなりやすい
  • TT型 ・・・加齢黄斑変性になりやすい

加齢黄斑変性とはどんな病気?

年齢を重ねると、網膜色素上皮の下に老廃物が蓄積してきます。それによって黄斑部が障害され「偏視」「著しい視力低下」が起きます。これが加齢黄斑変性という病気です。この病気は現在、日本における失明眼病のTOP3に入るほど罹患者の多い病気で、近年では比較的若い世代での発病割合も増えているので注意しなければいけない病気です。
 
黄斑というのは、網膜の中心にある直径1.5mm~2mm程度の小さな部分の名称で、見ているところ(固視点)からの光が当たる場所です。その黄斑が障害されると、網膜や水晶体などに異常がみられなくても視力が著しく低下して、字を読むことができなくなったり、運転免許の更新が困難になったりします。
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加齢黄斑変性の症状

加齢黄斑変性は、滲出(ウエット)型と萎縮(ドライ)型に分類されます。滲出型は悪性度が高く、日本人はこの滲出型が多い傾向にありますので、早期に予防することをおすすめします。加齢黄斑変性の主な症状には以下のようなものがあります。

[変視症]
網膜が腫れたり、網膜の下に液体が溜まると網膜が歪みます。レンズが歪んでいると景色も歪んで見えるように、歪んだ網膜で見ると景色が歪んで見えます。黄斑部が障害されることで中心部は歪んで見えますが、周辺部は障害されないので周囲は正しく見えます。
[視力低下][中心暗点]
黄斑部の網膜が障害されると真ん中が見えなくなり、視力が低下します(中心暗点)。
[色覚異常]
症状が進んでくると色が分からなくなってきます。
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加齢黄斑変性の治療方法

滲出型の加齢黄斑変性に対して行なわれる治療は以下の通りです。

  • 抗血管新生薬療法(アイリーア、E10A)
  • 内服薬
  • レーザー光凝固術
  • サプリメント(ルテイン)